ドンドコ

アートと音が好きです

月ノ美兎を追って

f:id:kabosu17:20210718023500p:plain今さきほど、月ノ美兎の「YoutTube Music Weekend」のライブを見終え、湧き上がるあらゆる感情をどうにかしたいと思い、久しぶりにテキストで書き留めておきます。(これはただの厄介オタクの独白です、皆それぞれ考えかあるので、あまり気にせずに。)

見終えた直後、心が泣いていた。それは決してポジティブなものでなく、ネガティブなものでした。前提として、自分は月ノ美兎がアイドルをやることに対しては否定的な考えです。なぜなら自分が好きになった月ノ美兎はもっとふざけてて、面白おかしく、アイドルとしてキラキラ輝かないし、客に媚びを売るような可愛らしさも作らない、やること全部がめちゃくちゃでなきゃいけないの。

なのに…なぜ、そんなに輝いているのか…眩しい…

そう、ライブを見て月ノ美兎が完全にアイドルとなってしまったことに落胆していました。別に今も、面白い雑談配信や、ふざけた企画もしっかりやってくれて、昔と変わらない月ノ美兎イメージを保っていますし、本質的にそういうキャラなのでしょう。しかしながら、おそらく新衣装コンテストあたりからかな?プロデュースの方向性がアイドルへとシフトしていき、メジャーデビューや、イベント企画で歌って踊ることが増えていきました。そうです、クラスの面白かわいい女子が、どんどんと有名になっていき手の届かない所へいってしまうような…自分のこの感情は改めてキモすぎるなと感じつつも、やっぱりその背景には資本経済思考な黒い影が見え隠れしているなとも感じますね。

そもそも自分は月ノ美兎は大好きですが、にじさんじというものはめちゃくちゃ嫌いです。箱推しとか言っているヤツはもう一度義務教育を受け直してほしい。理由は話せば長くなるのですが、簡潔に言うと、個人をかなり明白に商品としてパッケージングした企業であるからです。もちろんパイオニアであるキズナイ、シロ、ミライアカリなども企業のものでありましたが、にじさんじのように手軽な2Dで量産使い捨てのアメリカ資本主義のようなことはしていませんでした。身体性を伴わない、ヴァーチャルという新たな媒体にあらゆる可能性がありました、にじさんじも初期は誰でもヴァーチャルアイドルになれるような、かなり壮大で面白い考えを持っていましたが、色々とあり途中タレント量産企業へとシフトチェンジをしたようです。嫌いとは言いましたが、タレントに対するケア、サポートの面ではしっかりしている良企業であるとは思います。(ホ○ライブとかはもう救いようがないですが)

数時間の配信でボソボソくだらない雑談するよりかは、ステージ上でキラキラ派手に動くほうが華もあるし稼げます。もちろん、月ノ美兎自身の意志あってのことでしょうが、皆が皆そのような姿ばかり求めているとは思わないで…ただ、オタクは古来よりそういうものを求める生命なので、やっぱりアイドルの方を売りにしてしまう、需要が増えれば企画もそちらに寄ってしまう…もっと体験レポとか、意味のわからない企画配信をやってほしい…服来たまま風呂入ったり、彼氏と会話したり、あの頃の配信はどれも最高でした。

経済上でのアイドルとオタク、そのサイクルの中に月ノ美兎はいてほしくなかった、もっと逸脱した存在でいてほしかった。アイドルも突き抜ければもっと高みの崇拝対象のような存在へともなりますが、月ノ美兎はそういったキャラではない、完全に企業のコマとしてアイドルをしている。

もちろん、応援はしてますし配信も頑張って追ってます。しかし、月ノ美兎の可能性はもっと広がるはずです、このまま歌って踊るアイドルに収まる存在ではないと思います。もっとなにか新たな世界を見せてくれると信じて。完全に厄介オタクですが、Vtuber全体を通しても、今かなり停滞しているのは確かなので、何か新たな道を切り開いていかないと、この文化は衰退していくだけです。頼む〜

キズナアイのキャラ構築1

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昨年(2017年)末から日本で急激にバーチャルyoutuberの人気が出始まる。おそらく自分が認識している限りでは、キズナアイがニコ動に転載されてからだ。それはたしか、ニコ動でメインカテゴリーとしてあった淫夢系統でタグ付けされたものだった。そして、オタク達はこの魅力的なキャラを認識し一気にネット界隈で人気になった、と考えている。(全て推察で申し訳ないです)


ここで軽くキズナアイの人気について考えておきたい。

ニコ動転載前から登録者数100万人を誇っていたキズナアイ、その理由としては海外勢からの人気が非常に高かったからであろう。それは画面上のキャラが一人間のように喋り動くという画期的な画と、自身の設定「スーパーAI」というものも大きく作用していると考えられる。アニメ「lain」の岩倉玲音のようなネットワーク上に存在する架空の女の子キャラ、そういった近未来的キャラの存在に心くすぐられる。しかしだ、キズナアイの投稿する動画や誕生日ライブを見る限り、彼女自身はその設定の魅力をほぼ認識していない。画期的な近未来キャラでなく、単なるyoutuberの延長線上の存在でしかなくなってしまう危険性が今非常に高い。


Vtuberが盛り上がったキッカケの一部にもそういった近未来的魅力は見受けられただろう。バーチャルのじゃロリ狐娘youtuberおじさんというパワーワードを生み出したねこます。彼女は自分がバーチャルの世界で容姿だけ幼女になることで、ジェンダーの壁を壊し、さらに新たなフェティシズムの形を体現した。これこそ近未来キャラの確立と言えるだろう。他にも多くのVtuberが生み出されたがほとんどがバーチャル上で容姿だけを美化した単なるyoutuberでしかない。(それについてもまた追加する)


キズナアイはその界隈の先駆者であり、スーパーAIという美味しいキャラ設定を持っているのだから、是非それを活かしより魅力的なキャラを作り上げてほしい。たしかに、中のポンコツさとその設定の差が一種の面白みにはなっているが、それ以上の形があると信じている。


また、時間があれば続きをかきます。